都市開発/インフラ整備

橋梁管理のための交通量データ解析

施設や特定の土地に対して、人流情報を掛け合わせることで各地点の人流特性を把握
分析対象橋梁の可視化結果例

「LocationMind xPop」データは、NTTドコモが提供するアプリケーションの利用者より、許諾を得た上で送信される携帯電話の位置情報を、NTTドコモが総体的かつ統計的に加工を行ったデータ。位置情報は最短5分毎に測位されるGPSデータ(緯度経度情報)であり、個人を特定する情報は含まれない。 LocationMind xPop © LocationMind Inc. / © 2024 Mapbox / © OpenStreetMap

Challenge

高度経済成長期に建設された道路橋の老朽化は日本国内全体の深刻な課題であり、特に、多くの橋梁を管理する自治体においては、法定点検や定期的な修繕・補修・更新に伴うコストもまた課題となっています。 自治体においては、橋梁の集約・撤去を含めた維持管理方針検討を進める必要があるが、現地調査には膨大な時間、コストを要するため、橋梁の利用実態や撤去時の影響度をデータを用いて、定量的・網羅的に示すニーズが存在しました。

Solution

位置情報データを用いて各橋梁の通行量を推定し、橋梁を撤去した場合の迂回路の推定を行いました。さらに、点検履歴や供用年度など自治体保有のデータも考慮して、橋梁の維持管理方針(維持・撤去・集約など)や検討優先度を設定しました。これにより、全体の管理方針を迅速かつ具体的に、そしてローコストで体系的に判断ができるようになりました。

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都市開発におけるスマートプランニングツール

交通調査と組み合わせた人流推定モデルを都市部のスマートプランニングツールに実装
↑時間帯別の滞留分布 時間帯ごとのエリア別滞留人数を可視化し、色が明るい箇所は移動量が多いエリアです。時間帯を切り替えることで、人口密度の変化を分析できます。
↑移動目的・時間帯別のニーズ 朝夕は通勤・通学が多く、昼間は移動量が減る一方、他の目的の移動が見られます。
↑交通手段別のニーズ ジャカルタでは公共交通よりもバイク利用が多く、それが交通渋滞の一因となっています。

インドネシア国ジャカルタ首都圏都市交通政策統合プロジェクトフェーズ3【有償勘定技術支援】(JUTPI Phase-3) © 2024 Mapbox / © OpenStreetMap

Challenge

インドネシアでは急速な経済成長とモータリゼーションの進展により交通渋滞が深刻化していました。その解消のためには公共交通インフラの整備が必要でしたが、定量的な根拠に基づく意思決定(EBDM)が普及しておらず、都市・交通に関わる行政機関間の情報共有や協働体制にも課題がありました。また、従来の交通調査(PT調査)はコストと時間がかかり、動的な「人の流れ」を把握することが困難でした。

Solution

ASEAN諸都市を対象に、モバイルGPSデータを活用したスマートプランニングツール(オンライン交通ダッシュボード)を開発しました。各地区での活動拠点を把握するために、人々の時間帯別滞留を可視化し、出発地や到着地などの移動ニーズを視覚化することで、都市圏における交通ネットワークの検討材料をダッシュボードを通じて提供し、スマートプランニングの実現を支援しました。

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